この手の訴訟って良く聞くよね。
今日もヤフーニュースのトップのひとつだったんだけど。
日本郵便(東京都千代田区)の契約社員3人が8日、正社員に支払われる年末年始手当などが支払われないのは改正労働契約法に違反しているとして、日本郵便に計738万円の支払いなどを求め東京地裁に提訴した。
引用元: <契約社員>正社員と仕事同じ 手当支払い求め日本郵便提訴 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース.
改正労働契約法ってのはわかるけど、正社員と非正規社員の条件が同じってのは、正規社員にとって単純に納得いかなかったりして・・・。
で、今の会社に入った当初「アルバイトで仕事をしてきたようなヤツだ」と、陰口を叩かれた。
要は一つの会社に居ること(もしくは2社ぐらい?知らんけどw)がそいつの美学らしい。
・・・バカじゃねぇの。
続けることは大事だけど、そこに成長が無ければ、長くいても意味が無いっつーの。
「あー、そうだよ。だけどお前より仕事は遙かに出来るがね」と思ったものだ。
だから、僕はこのニュースの原告の方々の気持ちも、何となく分かるような・・・。
そんな僕も、もう何年も今の会社に居たりして。
今日僕が言いたいのは、
「好きな仕事(職場)」とその「待遇」
についてでさ。
この原告の人たちも、この仕事なのか職場なのか知らないけど、そこが好きだから提訴したんじゃないかな。
その好きな気持ちが相まって、逆に正社員より熱心に仕事をしてたりさ。
なのに待遇が悪けりゃ、そりゃ怒るぜ。
「好きが仕事!」だったらいいよね・・・
好きな仕事や職場に巡り会うことって素晴らしいことだよね。
でも困ったことに、その仕事や職場が良くてもさ、給料との釣り合いが難しいんだよね。
例えば、アニメーター、ゲーム開発、デザイナーという職業の方々だ。
あの方々は、あの世界がとても好きでやっているんだろうけど、超過酷な労働条件の中、給与は激安だという。
あの手の人気職業は、ライバルがめちゃくちゃいるわけだ。
カッコつけた言い方をすれば、まさに「レッドオーシャン」状態だ。
なので、ブッチギリの実力が無ければ、買い叩かれるわけでさ。
あと、特に文系の博士号取得者だ。
あの方々も、それが好きだから、博士になるまである程度その学問に邁進してきたわけだ。
みんなが好きになることって、やっぱりライバルがめちゃくちゃいる。
で、職には中々つけないし、助教や助手どころか、まさにお手伝いさんとして研究室に仕え、そのマネーは雀の涙だという。
そんな例えとしてはとても悪いけど、
バカラのグラスは、スッゴイ奇麗だよね。
っていうか、そのグラスが置いてあるお店が奇麗だったりする。
でも、100円ショップで売っているグラスは、それはグラスという機能は果たしてそれなりに奇麗だけど、100円なのだ。
お店では乱雑に並べられている。
何が違うんだろうか。
それは置かれた場所だったりするんだよね。
つまり人で言えば、会社だ。
ぶっちゃけ、さして変わらない実力を持っていたり、業務内容だったりしても、その置かれた場所が違えばマネーが段違いに違ったりするわけだ。
だから、「置かれた場所で咲きなさい」というのは、ある意味正しいけど、ある意味では人を不幸にすると思う。
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業務スキルの裁定取引(?)
その仕事が好き、でも待遇が悪い。
その仕事を続けて、待遇を良くするには、
1.その場所で実力をつけ、権力者に自分を認めさせ、待遇を自ら引き上げるか、
2.今の実力のままで、そのまま待遇が良い場所に移るか、
といった感じで、大体は二者択一になるわけだ。
この2.は結構有効だ。
ある業界では平凡な実力でも、全く畑違いの業界ではとても珍重される場合が多々あるのだ。
つまり、カッコつけた言い方をすれば、一人「ブルーオーシャン」状態になることが出来るわけだ。
僕の友人は、これを「業務スキルの裁定取引」(?)なる言葉で指していた。
・・・まぁいずれにしろ、楽しい仕事、好きな仕事と、その待遇には大きなジレンマが横たわっているよね。
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