先日僕はとても気持ちいいと思ったことがあった。
それは滅多にないことだからだ。
住宅街の小さなレストランで
僕はある日、家族で住宅街の中のレストランにいた。
とてもお腹が空いていたので、何だか良くわからないけど食べログの評価が割と高かったお店に入ったのだ。
「まぁ、期待しないでとりあえず腹一杯食べれればいいや」という程度で入店したのだ。
しかし、良い意味で期待が裏切られた。
そこのお店は味は言うまでもなく美味しく、かつ、接客を担う一人の男性の動きがとても良かったからだ。
ミニコースを注文したのだけれど、
パンが足りなそうになったら「パンをお持ちします」、
お水が足りなそうになったら「お水、失礼します」。
え?当たり前だって?いやいや、これ、結構な値段を払う街中のレストランでも疎かなんだよね。
そこのレストランで給仕する人はその男性一人のようだった。
店内はそんなに狭くもないし、フレンチでアラカルトを注文するお客さんもいるので、そんなに単純じゃない。
僕はとても気持ちよく店を後にした。
「お・も・て・な・し」?
無いよ、普通は
誰もが知っている東京五輪のプレゼン中の、「お・も・て・な・し」。
ついでに言うけど、これも誰もが知っているよね。
そんなことは、普段生活していて、滅多にお目にかかれないってさ。
少なくとも僕は、街中のごく普通のレストランでは殆どお目にかかったことは無い。
高級ホテルならあるけどね。
でも高級ホテルだったら、世界中どこでも「お・も・て・な・し」はするよね。
一方、仕事でも、どうしようも無い人が結構いたなと感じる。
それは僕がお客さまの立場なら、例えば「時間を守らない」「ぞんざいな物言い」とかね。
僕自身?
僕自身とはいうと、仕事においては、お客さまに対して誠心誠意尽くしてきたつもりだ。
でも、時々「こいつはどうしようも無いな」という人間に出くわすことがある。
とあるお客さま向けのイベントの準備で、僕はお客さま用のお飲み物を冷蔵庫に格納していた。
僕はこういうイベント系の仕事で体を動かす仕事はその企画以上に大好きで、この手のことは全く厭わない。むしろ大好きだったりする。
予算内でやりくりし、お客さまをおもてなしし、喜んで頂く仕事、それは僕が好きな仕事のなかの一つだ。
※逆にこの手のことを厭うヤツは僕がいる業界だけじゃなく、本職とも言える接客業でもいるから困ったモノだ。
すると、たまたま来た社内のスタッフ部署のヤツが「君は酒屋さんか?、エヘヘ」と非常にバカにしくさった物言いをしてきた。
別の業務にも取りかからないといけなかったのでその時はスルーしたが、僕はこのようなアプローチでモノを言うヤツは絶対に許さない。
冗談で言ったかも知れないが、僕は冗談が全く通じない人間なのだ。
僕がしていた仕事をバカにしたことは百歩譲って許す。しかし、それは会社にとって大事な、大事なお客さまに対する「もてなしのこころ」をバカにしているのと同然なのだ。
単純に言えば、お客さまをバカにしているのだ。
僕はこのようなビジネスマンの風上に置けない人間はどんなヤツであろうと絶対に許さない。
かつ会社の利益にも反し害を与える人間なので、いずれ排除工作を実行する予定だ。
当たり前のことを、当たり前にやればいいのに
冒頭挙げたレストランでの、
パンが足りなそうになったら「パンをお持ちします」、お水が足りなそうになったら「お水、失礼します」って、動作自体はとても単純なことだ。
この単純な動作って誰でも出来るはずだよね。
でも、殆どのお店では出来ていないのだ。つまり、「もてなしのこころ」が日本中で身についていないのだ。
もしくは、元々身についていなかったのだ。
だから僕はあの東京五輪のプレゼン中の「お・も・て・な・し」に、とても違和感を感じたのだ。
でも、もてなされたら、誰でも、とても嬉しくなる。
だったら、その当たり前のことを、当たり前にやればいいのだ。
日本中でさ。
その東京五輪までに。
どんな職場でも、家庭でも、コミュニティでも。
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