随想

仕事に貴賎はあるか


随分古い話になるけど、僕が大学4年生の卒業間際に、建売住宅の看板持ちのバイトを数日間していた。友達に「稼ぎがいいから一緒にやろうぜ」と誘われてね。

で、そこには4、50歳ぐらいの長老のようなオジサンがいた。
で、この不思議なことを言っていた。「今はこういうことをしているけど、昔は何十億というカネを動かしていたんだよ」。
僕らは、そのオジサンの話に聞き入り、素直に、「何十億か・・・
」なんて、心をときめかせていた。

でも、だ。

複雑な気分

こんな話を思い出したのは、休日、その同じ友人とお茶をした帰り道、今の我々と同様、40歳のぐらいで、やはり建売住宅の看板持ちをしている人を見かけたからだ。
で、その友人がこんなことを言っていた。
「俺ら40歳の大台になって、お互い、看板持ちのような仕事をしていなくて良かったな」。
僕は答えた。「は?あれだってセールスにつながる重要な仕事だ。あのポジションに人が立っていなかったら、誰が案内するんだよ。看板持ちの何が悪いんだ!」。
僕らは、何だか気まずい雰囲気になりながら、お互いの駅に向かって別れた。

僕はやるけど、何か?

僕は、イベント仕事を過去10年以上していて、現場の会場にお客さまがいらっしゃったら、最敬礼をして進んでお客さまをご案内する。
そして運営する人が足りなければ、40歳過ぎた今だって看板持ちだって何だってする。

ふんぞり返ってカネが産まれるかっつーの!

僕の友人のようなタイプは、どこの職場にでも存在した。
机にふんぞり返って、あれこれ指示するのがエライと思うタイプだ。
僕は断言する。
「お前は一銭の価値も無い奴だ」と。
現場にいらっしゃるお客さまは、会社にお金を落としてくれる大切なお客さまだ。
そして、その最前線に立つのがこうした体使う人たちだ。

確かに活字で人の心を動かすことはできる。しかし、一番人の心を動かすのは、動きであり、表情であり、肉声といった、五感であったりするものだ。
だから、ネットの普及と歩調を合わせて映像制作が身近になった現代、比較的安価に五感に訴えることができる、YouTubeが新しいマーケティングツールとして、注目されているわけだ。
先の看板持ちの人だって、五感に訴える一種のパフォーマーであり、セールスパーソンなのだ。

一方で、矛盾するようだが、セールスにつながる施策を考えることは重要だ。いわゆるマーケターという人たちだ。僕の勝手な定義では、マーケターは、ざっくり言えば、「セールスの人たちが10回頭を下げるところを5回で済むように努力する」人たちだ。
言いたいことは、その両輪、つまり、セールスとマーケターが密接にリンケージをとらんと、その企業の未来は暗いということだ。

その友人は、マーケターなのだから。

Posted from 能戸 淳

 

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能戸 淳

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北海道出身、金融界周辺に漂い十数年、
ですがその匂いが全く感じられないといわれます。
金融絡みの内容は書きません。中身はアラフォー関連のライフスタイル中心です。
なるべく楽しいエントリで埋め尽くしたいのですが、人間ですので辛口になることが多々あります。ご容赦をw

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